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モロッコへの旅


照りつける日差しのもと、目指すアフリカ大陸が近づいてきた。初めての海外。ユーレイルパスを使って欧州を旅していた私は、スペインから船でモロッコに渡れることを知り、ガイドブックもないまま軽い気持ちで乗船した。
モロッコの港町タンジールに着き、下船したとたん、数人の男たちに取り囲まれた。口々に俺のペンションに泊まれ、俺が荷物を持ってやる、などど言い、私のバックをひったくるようにして勧誘する。彼らは一様に長い上着を着ていた。そんな連中を引きずるようにして、私は入管の建物を目指した。それまでいた欧州とは、 言葉も臭いも服装も、そして太陽の日差しさえも、すべてが違っていた。このまま同じ船で戻ろうか。私は途方に暮れつつも、先へ進むことを決めた。外から丸見えの両替所では、私がいくら両替するのか、何人もの男から食い入るように見つめられていた。
なぜ駅員が怒鳴るのか分からなかった。たしか「フェスが古都で素晴らしい」とどこかで耳にしたので、タンジール駅の窓口でフェス行きの切符を買うときのことだった。とまどっていると、駅員はさらに大声で「フェスまでは51ディラハムで、お前は今100ディラハム札を出している。あと1ディラハム出せばお前にお釣りを50ディラハム渡せる。だからもう1ディラハムよこせ。 」と言った。なんでそんなことでこんなに怒るのか、分からなかった。さらに両替したてで、小銭はなかった。そう告げると、駅員は切符を売らない、と言い出した。愕然としていたら、やりとりを見ていた後の青年が1ディラハムを恵んでくれた。彼がアジズ。イギリス留学からフェス の実家に戻るという彼の好意に甘え、数日間を比較的裕福な彼の家に泊めてもらうこととなった。

白い外壁が印象的なタンジールの街並み

ユネスコの世界遺産にも登録されたフェスの旧市街


外の暑さ、喧噪、悪臭がうそのように清潔なモスクの中で猫がお昼寝


皮革を手作業で染める工場

染色職人たち

独特の民族衣装を着た老人

異教徒は入れないジャーマ・カラウィンモスク。タイルが細密に組まれている

静謐な時間が流れるアル・サファリン・メデルサ(神学校 )


路地裏の可愛い楽隊さん。快く写真を撮らせてくれたのですが・・・


結婚式の行列。女たちは裏声の高い独特な声を上げます

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